26.オルタードスケール応用編1

前回までで、オルタードスケールのサウンドの作り方について説明しました。
つまり
スケールで上がったり下がったりではなく、分散和音として使いいろいろなサウンドを作り出す
ということでした。
今回はその応用編で60年代中期あたりに発見されたアイディアを説明します。
人呼んで
”ヘキサトニック”
ヘキサトニックというのは、トライアドの二つの組み合わせからなるもので6音のスケールになります。
さて、Ⅱ-Ⅴ における G7でオルタードを使うという内容で説明してきました。
このG7 オルタードスケールの中にもヘキサトニックがあります。
(クリックして拡大してください)
つまりGオルタードスケールの中にはDbとEbという二つのトライアドがあります。
これの2つのトライアドを交互に吹くことで、DbとEbのサウンドをちりばめることができます。
このヘキサトニックスケールはパターンとして使われることが多く、練習もフレーズのパターンみたいな感じでするのがいいと思います。
(例)
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では、実際にツーファイブで使ってみましょう。
ちょっと変わった感じのサウンドになりますね。
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さらに応用してみましょう。 (上級編?)
Dm7を勝手にマイナーメジャーセブンに変えてみましょう。
つまり、Dmmaj7にしてDメロディックマイナーにします。 このスケールは、G7でLydianDominantと同じスケールですから、大して変わったことをしてるわけではありません。
つまり、元々ツーファイブはファイブ一発に四度はなれたマイナーを乗せてると考えられるので、Ⅴ7一発と考えても問題ありません。なのでG7 2小節のうち前半部分をG7 Lydian7th 後半をG7 Altとモードチェンジすることが可能です。
ここで、G7 Lydian7th(D Melodic Monor)にもG、Aのヘキサトニックが存在します。
ということで、最初の1小節ではGとAのヘキサトニック、後の1小節ではDbとEbのヘキサトニックをつかいパターンを組みます、、。
初期のハービーのような複雑なサウンドになってきました。
このように、ツーファイブでもいろいろなサウンドを表現することが可能です。
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